#KuToo 運動には心から賛同する。履きたい人が履きたい靴を履けばいい。誰が決めたのかわからない、昔ながらのドレスコードなんて守る必要はない。下駄やサンダルだと困るけど、見た目が自然なものであれば、ビジネスの場であれ、フォーマルな場であれ、誰がどんな靴を履いていても構わないはずだ。
女性ほどではないが、男性もビジネスの場ではスーツに革靴といったドレスコードがあって、立って講演することの多かった私は、毎日足が痛くて辛かった。ブランド物のフォーマルな靴ほど、足が痛いのを我慢して履くのが普通のことだと思ってたし、マナー本などにもそんなことが書いてあるから、仕方ないのかなと諦めていた。
最近は、そうした悩みに対応したのか、足にやさしい、革靴っぽく見える運動靴(というか、靴底の柔らかい革靴かな)が販売されている。私は、ASICSのPEDALAというシリーズがお気に入りで、26EEEの黒革の運動靴を、講演でもパーティでも履くようになった。でも誰からもとがめられたことはないし、多分誰も気づいていないだろう。この靴に変えてから、連続3時間の授業も、合計3時間立ちっぱなしの講演+立食パーティも、さほど苦ではなくなった。もっと早く履き替えていれば良かったのだけれど、周囲と違う格好をしていいという発想自体がなかったのだ。
男性の靴は元々ほぼぺったんこだけど、私のようなケースもある。まして、女性の場合は高いヒールや先端が尖った形状で、見るからに辛そうだ。昔の中国の纏足でもあるまいし、健康に悪いことを強要するべきではない。履いた姿が美しくて好きだと思う人が自分の意思で履くのは構わないけれど、ハイヒールはビジネスの場にはむしろ似つかわしくないと思う。
