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暗号資産を担保とした法定通貨建ての金融取引

またまたdiarの記事から。新しい動きがいろいろ出てきているのが統計付きで紹介されるので、目が離せませんね。今週は、Cryptocurrency Collateralized Debt、つまり暗号資産を担保とした法定通貨建ての金融取引が拡大しているという記事。といっても、WETHとかREPとかDaiとかMakerとかCompound Financeとか色々な概念が出てくるので、ちょっとハードルが高い。そもそも値動きが凄く激しい暗号資産が法定通貨建て取引の担保になるのか、という辺りから色々と工夫があって、ETHをベースとする「分散型銀行」みたいなものができている状態です。この動きは比較的最近出始めたのですが、Daiの発行額もCompound Financeの残高もここ数か月で急増しています。

もちろん、まだ市場規模は数十~数億円のレベルですし、暗号資産の市場関係者の間でトライアル的に利用されているような感じです。街中でDaiやREPが使える訳ではありません。でも、Bitfinexの信用リスクを抱えることになるTetherよりも、まだ使えそうなステーブルコインということでしょう。もちろん、諸々のシステム的なトラブルが生じるリスクはあります。ETHに限っても、the DAO事件やdevops199の “I accidentally killed it” 事件とかがありましたからね。さて、この動きがどう展開していくか、注目していきたいと思います。