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ベルリンの「地中の図書館」

今日でベルリンも最終日。ウンター・デン・リンデン通りをブランデンブルク門まで歩いてみようとホテルを出ました。晴れた暖かい春の日で、観光馬車や人力タクシーが走り回り、のどかな観光地の風景です。

歩き始めてすぐ、ベーベル広場(Bebelplatz)と呼ばれる 空間に出ました。真四角の広場の真ん中に、そこだけ石畳ではなくガラスがはめ込まれた部分があります。覗き込むと、四方を白い棚に囲まれた小部屋が広場の下に埋め込まれているのがわかります。

近くの地面にこれまた目立たない銘板が埋められています。この広場で1933年に「ドイツ系でない」とされた2万冊もの本が焼かれる事件が起きました。それを忘れないようにと作られたのが、この地中の図書館です。白い棚は本棚で、そこには何も置かれていません。私には、焼かれた本の墓所のように見えました。

平日の昼間ですから、他に誰も居ないのをいいことに写真を撮っていたら、先生に連れられたひとクラスの生徒の一団が現れました。先生は特に説明する様子もなく、ガラスの前に生徒を連れて行き、生徒は代わる代わる地中の図書館を覗き込んでいます。彼らは何を考えていたのでしょうか。

どの国も、様々な歴史を経て現在があります。一介の旅行者である自分にそれを感じさせてくれたという意味で、とても意義深いものを見ることができたと思いました。