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キャッシュレス決済も可用性が高くないとダメだ

10月5日に、この日限定で、キャッシュレス決済の大手、PayPayが、ポイント20%還元セールを実施した。テレビでの派手な宣伝、最近のキャンペーンの中では還元率の高さが注目され、利用者が殺到したらしい。PayPayのサービスはあえなくシステムが停止し、利用者には待機画面が表示される状態に陥ったようだ。私は今日はPayPayを使う予定はなかったのだけれど、昨日まで普通に使っていた自分のスマホのPayPayアプリで決済画面を試しに開いてみると、こんな画面になった。

リテール決済システムとしてはこれは許されない状況だ。PayPayで決済しようとレジに並んでいて、もしこの画面が表示されてしまったら、とても困るだろう。「そういう時のためにキャッシュも用意しておいてください」というのは悪い冗談だろう。キャッシュレス決済事業者は。テレビでCMを流す前に、システムの可用性に万全を期さないといけない。

それに加えて、この利用制限画面には、目を疑った。 この長靴を釣り上げた釣り人の絵というのは、「ハズレくじを引いた人」を揶揄するような象徴を与える。 「残念でした、また来てね。チャチャン」という音楽が聞こえてきそうである。 こういう絵を選ぶセンスは、私には理解できない。PayPayは、日本のアリペイを目指し、膨大な資本金をつぎ込んで開始された巨大事業のはずだ。いったいどういうガバナンス構造をしているのだろう。

今のところ、この障害を事件として報じているのはネットメディアに近いニュースサイトばかりのようだ。広告宣伝費のつぎ込みも大きいから、忖度が働きやすい領域なのかもしれないが、大手マスコミもこれを放置してはいけないと思う。キャッシュレス決済は国の政策としても推進されているものだが、それは新しいキャッシュレス決済手段への信頼がなければ進められない。銀行のATMが止まった時に、どれだけ厳しい言葉で銀行を非難する記事が書かれたかを考えれば、キャッシュレス決済はお目こぼしするというダブルスタンダードは避けるべきだ。

PayPay、一日限定の20%還元で決済処理に障害( engadget ,10月5日)

PayPay、アクセス殺到でエラー 1日限りの還元キャンペーンで利用増(ねとらぼ、10月5日)