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ほとんどのICOトークンが収益率マイナスへ

ICOトークンは色々な種類があって、代表的な価格指標とかもないので、値動きの実態がつかみにくいところがあります。個別に価格を拾って指数化してくれればいいのにと思うのですが、そういう統計はまだなさそうです。とりあえず、私がたまたま不定期に tokendata.io というサイトから資金調達額上位10種類の現在価格を取得していたので、それを並べてみました。売出価格に対する現在価格の比率(Token Return)に着目して見比べてみてください。

銘柄が変わっているので厳密な比較ではないのですが、今年3月には10種類中5種類がToken Return 1倍以上で、売出価格で買った投資家も大体半分は利益が出ていたのですが、月を追うごとに1倍以上が減り、9月9日現在はついに1種類だけになりました。9種類が1倍割れ、というか収益率で -90%とか -95%とかが並んでいます。ERC-20トークンが多そうですから、足元のETHの相場下落が反映しているのかもしれません。

とはいえ、いよいよ「壮大なババ抜きゲーム」で勝ち抜けできていない人々の立場が明確になりつつあるのではないかと思います。2018/7月以降はさすがに新規調達額も低調ですが、それでも前年と比べればかなり大きな金額が調達され続けています。このタイミングでICOトークンを買っているのはどんな人なんでしょうね。STOだから大丈夫とか、本気でそんなこと考えてるのでしょうか。