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仮想通貨マイニングによる資源・エネルギーの異常な浪費

GPUメーカーであるNvidia の「crypto gold rush」が終了したとの記事。そもそも、有力メーカーの半導体の生産ラインを占有し、シリコンサイクルの波を変えるほど、仮想通貨のマイニング向けのGPUの需要が強かったということですね。

7-9月の生産計画が下方修正されたのは、GPUでマイニングしているアルトコインの価格が下落し、マイニング需要が減衰するとの見通しによるものでしょう。ビットコインのマイニングに利用されるBitmain社などのASICの生産も下がっているのでしょうかね。

地球上の消費電力の0.5%を、仮想通貨のマイニングが浪費しているとの指摘もあります。電力だけではなく、半導体製造ラインという有限のリソースもまた、仮想通貨の価格上昇で過剰な投資が行われ、価格下落で設備が過剰になるという形で、資源配分への歪みをもたらしているのかもしれません。製造ライン自体はフレキシブルな変更が可能であったとしても、製造してしまったGPUやASICは、なかなか他に転用するのは難しいのではないかと思います。この辺が、NiceHashなどのマーケットプレイスが登場した理由なのでしょう。

(オリジナル記事)Bloomberg
Nvidia’s Crypto Gold Rush Goes Bust in Lackluster Forecast

(日本語訳)Bloomberg
米エヌビディア、8-10月見通しは予想下回る-仮想通貨向け低迷