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日本でデビットカードが普及するだろうか

日経新聞にこんな記事が載ってました。特に、記事に添えられた野村総研の予測グラフでは、2024年頃にデビットカードの取扱金額が急伸し、クレジットカードの半分程度になっているのが印象的でした。しかし、本当にこういう未来が来るでしょうか。

「スマホデビット」成長中
即時払い 使いすぎにくく (日経電子版、 2019/6/1付 )

欧米主要国の決済統計をみると、既にかなり以前から、クレジットカードよりもデビットカードの方が取扱金額も件数も多くなっていました。しかし、日本ではデビットカードは全く普及していませんでした。

ここにきて、利用者側もスマホ決済やネットバンキングとの連携にやっと慣れてきましたから、今後、日本でもデビットカードが普及する可能性がないとは思いません。ただ、消費者から見た商品性としては、銀行からオートチャージする各種プリペイド決済と大差ないわけで、派手な宣伝や大幅な割引も難しいでしょうから、「欧米がデビットだから日本も」という将来予測が当たるかどうかは微妙だと思います。欧米だって、日本の今みたいな競争環境であったならば、銀行のデビットカードが選ばれたかどうかは分からないですからね。