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京都大学の深圳見学ツアーを企画しています

ちょっと宣伝です。

京都大学は、3つの子会社を持っています。京大などの知的財産を扱う「関西TLO」、京大発ベンチャーを支援する「京都大学イノベーションキャピタル(KU-iCAP)」、研修・講習やコンサルティング事業を行う「京大オリジナル(KUO)」の3社です。 今回、このうちの2社、KU-iCAPとKUO が、11月中旬に深圳視察ツアーを企画しています。現在、参加者を絶賛募集中です。

イベント案内 京大イノベーションプログラム in 深圳

私もこのツアーに同行させていただく予定です。私自身、昨年8月の杭州に続いての中国訪問になります。一応、私の肩書は「団長」で、現地での講義も担当させていただくのですが、視察のポイントは、 深圳のフィンテックや決済システムなどを担う現地ベンチャーとのセッションを通して、 現地のイノベーションを体感することにあります。

私もよく講演で話しているのですが、昨年、 杭州 のアント・フィナンシャル本社(アリペイの運営会社)を訪ねて、同社がデジタル・ディバイド対策を真剣に進めていることに感銘を受けました。文字の読み書きができない老人にアリペイの使い方を漫画で丁寧に説明したり、視覚障害者向けの音声認識機能を付けるなど、サービスをあまねく行き渡らせようという気概を感じました。日本で情報収集しただけでは、そうした主流とはいえない情報に気づくことはなかったと思います。やはり、現場を訪れることは重要だと思いました。

アリペイやウィチャットが成功し、中国社会全体がIT化で大きな変革を遂げつつある背景には、中国に独特の事情があって、彼らの変革の手法がそのまま日本に適用できる訳ではありません。しかし、世界全体で進んでいる金融包括の流れを考えれば、日本だけが不変にとどまることは考えにくいでしょう。目先には様々な障害がありますが、今後、日本の金融が急激なデジタル・トランスフォーメーション(DX)を経験することは避けられないと思います。その意味で、日本の金融機関や、それら金融機関と「協調型」で連携する日本のフィンテック企業にとって、中国で進んでいる変革は「お手本」となる可能性が高いと思います。

私自身も、前回の視察から一年経過した中国のフィンテックイノベーション事情の変化を、現地で感じてきたいと思っています。

なお、視察ツアーには、イノベーション経営がご専門の、京都大学経営管理研究部教授の椙山泰生先生ももう一人の団長として同行していただき、旅程中に講義をしていただく予定です。

「百聞は一見にしかず」と言いますが、皆さんにも是非視察ツアーにご参加いただき、中国におけるイノベーションの最先端を感じ取っていただければと思います。