ブログ

Blog

最近の暗号資産の内訳の変化

1月31日のNYの株式相場が600ドルも下落したので、暗号資産の方はどうかなと思って見てみると、ビットコインはそんなに上がっておらず、9000ドル台前半で推移している。ただ、BTC Dominanceは久々に66%を切った。約1か月前に69.4%だったことを考えると、昨年春からのビットコインの一人勝ちの構図に変化がみられるかもしれない。

2020/1/9と2020/2/1のシェアを比較すると、BTCが3.5%ポイントと低下した分、BSV+1.1%、BCH+0.7%、ETH+0.6%、LTC+0.4%、EOS+0.3%となっているが、その他の寄与も+0.8%と大きい。内訳をみると、個別銘柄としてはNEMやMonaCoinといった懐かしい名前のコインが久々に上昇している。

表側ではBSVの動きが目立ったけれど、こうした忘れられていたコインが、ちょっとだけ復活しつつあるのは興味深い現象だ。もちろん、過去のピーク時とは比べるべくもないが、BTCがある程度上昇した後は、また低位株の循環物色のような現象が観察されるのかもしれない。中国発の感染症で世界経済はリスクオフの流れだろうが、世界的な金融緩和は継続するので、滞留する資金が投資先を探して動き回る構図は変わらない。しかし、こうしたマイナーなコインのシェアが高まれば、それらのガバナンスやセキュリティの脆弱性がまた狙われるかもしれない。注意してみていくことが必要だろう。