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規制改革推進会議 議事録(第4回 2020.4.13)

規制改革推進会議の議事録が公開されました。この会議はWGも含め多数開催されていますが、4月以降、全てオンラインになりました。いつものように、自分が発言したところのみ、切り出して掲載しておきます。

今回の会議では、当面の間、コロナとともに生きる必要がある以上、紙やハンコを残さない形での完璧なDX化が必要であることを強調しました。

第4回議事録

【岩下委員】
 岩下でございます。発言の機会をいただいてありがとうございます。
 私はこの論点メモの全体について基本的に賛成でございますが、先ほど高橋議長代理のほうから今回のコロナ対応での医療及び教育に関する新しい措置を講じたことについて、これが6.に含まれる異例時への対応であるというお話があったかと思います。ただ、我々経済学をやっている人間の間では、After Coronaという話が先ほど菅原さんからございましたが、そういう言葉でいいのだろうかという話が最近出ております。
 というのは、ある時点でコロナウイルスがきれいさっぱりこの世からなくなる、あるいはみんなが集団免疫を得てコロナウイルスのことを気にしなくてよくなるということは果たして起こるのだろうかと。オーストリアで先日あった抗体検査では、全国民の0.3%しか抗体がないと言われています。感染して回復しても、抗体が徐々に弱くなる、3分の1の人は抗体を持たないという指摘もあるところであります。そうなると、第2波、第3波、第4波という形で次々に変異したウイルスが訪れる可能性を我々は意識しておかなければいけません
 となると、我々はもう今後当面の間、コロナとともに生きる必要がある可能性があります。これを我々はWith Coronaと呼んでいますが、そういう時代において、実はこのデジタル化というのは極めて有用なツールです。なぜならば、まさに今日、こうやって皆さんと直接対面せずに、つまり、3密の関係なしにお話ができるからであります。こういうことがまさに遠隔の在宅勤務であるとか、オンラインでの契約であるとか、オンラインの金融であるとか、様々なところに出てきているわけなのです。
 それがこれまでなかなか日本で進まなかったデジタル化、DXをまさに一気に進める大きなチャンスであるという意味では、今回のコロナに関する事象は異例時対応の特別なことではなくて、むしろ今後のデジタル時代の規制改革の在り方を、そもそもコロナに対応していくために行わなければいけないのであるという危機意識をぜひ中に入れる。そのために一刻も早く進めるべきだし、従来のような中途半端なファクスだとか、紙を一部残してとか、判子を一部残してとかではなくて、完璧な形でデジタル化を進めて非対面で業務が進められるように一刻も早くなっていくべきだということをこの中にぜひ入れ込んでいただきたいというのが、私が申し上げたかったことでございます。
 以上でございます。