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次の感染拡大への備えを急ごう

こんな記事が掲載されていた。

コロナ後の経済再開、韓国の厳格なルールブック
日常生活を取り戻そうとしている韓国だが、あらゆることに「ルール」がある
By Dasl Yoon(WSJ日本語版、2020 年 4 月 29 日 15:29)

韓国は日本よりも感染者の拡大が早く、人口当たりの死亡者数も多いけれど、徹底したコンタクトトレーシングとPCR検査で一足早く感染拡大を止めた。日本も感染拡大はおさまりつつあるので、緊急事態宣言から脱却できれば、ここで描写された韓国のような、「管理された形」での経済の再開を試行することになるだろう。

とはいえ、今回鎮静化したとしても、コロナはそれで終わりではない。海外、特に感染防止対策が徹底されていない途上国内で蔓延し、それが第2波、第3波の感染拡大をもたらすことは当然に予想されるから、それに備えておかなければならない。国内で感染が感知されたら、それが迅速に情報共有され、感染者が他に感染拡大させなくするような仕組みを早期に作り上げなければならない。

しかし、日本は、中国や韓国ほど国民の行動を政府が追跡することができない社会だ。国民感情、法制度、ITシステムを含め、政府が国民を監視、追跡することには大きな制限がある。いわゆるデジタルガバメント化が十分に進んでいないのは、政府の責任であると同時に、国民のITリテラシィやIT受容度の問題でもあるから、変革は簡単ではない。

次の感染拡大に備えるための国民的な合意が可能だろうか。そのためには、制度運用の見直しのみならず、国民に浸透した情報ネットワーク・システムが適切かつ有効に活用される必要がある。そのような変革のために我々に残された時間はとても短いと思う。