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博士号取得者が減る理由

もはや年中行事に化した感のある、「日本の博士号取得者が減少する」のニュースだけれど、今年もまた派手に報じられている。この件については、一年前のブログに書いた通りで、特に付け加えることはない。日本の将来を考えれば、博士号を持つスペシャリストが活躍できる社会に変えていくことがとても大事だと思う。

ただし、統計が1年更新されているから、日本の人口100万人当たりの博士号取得者は、2016年の118人から2017年の119人に、ちょっとだけ増えているらしい(科学技術指標2020)。原資料における統計の出し方が2008年との比較なので、それに沿った報道とはいえるが、毎年同じように報じているなら、微妙な差異に着目してもよかったかもしれない。2020年夏に2017年の統計が出るというペースだから、元々ニュースとして報じるには無理がある話なのだが。